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カヌレってなに?

フランス、ワインで有名なボルドー地方の郷土菓子です。

16世紀のボルドーの修道院で誕生したと言われています。
ボルドーワイン作りの際に、澱(おり)をとるため卵白が使われていました。その結果、余った卵黄の使い道として生み出されたお菓子。

港町としても有名なボルドーには、当時フランス領であったカリブ海のラム酒、マダガスカルのバニラがボルドーに持ち込まれていました。

修道院には養蜂により採れる蜜蝋があり、こうして色々な条件が揃って、カヌレはボルドーで生まれるべくして生まれたお菓子なのです。

見た目は真っ黒な地味なやつですが、とっても個性的な焼き菓子です。
外側は砂糖がキャラメル化する(キャラメリゼ)により、カリッと硬く、内側はモチッとした食感のコントラストがあり、ラム酒やバニラの香りが鼻から抜けるちょっと大人なお菓子。

外見には凸凹とした模様が付いていますが、それはカヌレを焼く型に溝が付いているため。
カヌレの名前の由来は、溝をつけるという意味のフランス語、cannelerが由来になっています。